「小泉進次郎」はホントに農水相に適任なのか “JAに骨抜きにされた”9年前の「農協改革失敗」を振り返る


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 2016年11月25日、自民党農林部会長の進次郎議員は農業改革案をまとめた後、憔悴しきった顔でこう語った。農水省担当記者が解説する。

「16年の8月、部会長を続投となった彼にとって、最大の仕事が農業改革案をまとめあげることでした。かねてから、“改革の本丸は全農”とし、相当な意気込みを持っていました。しかし、蓋を開ければ、骨抜きと言っていい内容。これで、農協が改革できるとはとても思えません。完敗ですよ」

 改革への風向きが変わったのは、11月11日のこと。

「同じく農協改革を議論していた政府の規制改革推進会議が提言をまとめたのです。1年以内に組織と事業の改革を求め、できなければ第二全農を作る、などといった過激な内容でした」

 これに猛反発したのが、農協と農水族議員。

「小泉さんは先の案を後押しする立場だったのですが、地方の農協関連団体から党に対して、“壊滅させるつもりか”、“もう選挙の応援はできない”などといった苦情が殺到したのです。21日には農協が反対集会を開き、1500人もが集まる事態になりました」(同)

 結果、党が了承した案で、“1年以内”という目標を外すことに。年次計画を作って、自主的な改革を促す尻すぼみの内容となった。



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