国民民主党の参院選比例代表に擁立が決まった山尾志桜里元衆院議員(50)が、自身の公認がなかなか下りなかったことについて、玉木雄一郎代表(56)への強烈な不満を周囲に洩らしていたことが、「 週刊文春 」の取材でわかった。
山尾氏は元検事で、2009年の衆院選で民主党(当時)から初当選。2012年の衆院選では落選したものの、2014年に国政復帰した。安倍晋三首相に鋭く切り込むなど順調にキャリアを重ねていったが、イメージが一転したのは、2017年9月のことだった。
倉持弁護士の元妻が自死していた事実を報道
「週刊文春」が2017年9月14日号で、倉持麟太郎弁護士との“W不倫”問題を報道。以降も、2人はパートナー関係を継続した。同年に倉持氏の離婚が成立し、翌2018年に山尾氏の離婚も成立。だが、問題はこれで終わらなかった。
「週刊文春」は2021年5月6日・13日号で、山尾氏が倉持氏との密会に議員パスを不正に利用していた問題に加え、倉持氏の元妻が自死に至っていた事実を報じたのだ。当時、山尾氏はこの件について説明することなく、2021年6月に次期衆院選への不出馬を表明。政界から姿を消していた。
「以降、山尾氏は本名の『菅野志桜里』として、文筆活動に励んでいた。憲法問題などで積極的な発信を行っていました」(政治部記者)
「玉木がXばかり見て……」「男女差別だ」
そんな山尾氏だが、次第に国政への復帰意欲が芽生えるようになったという。本命は、躍進著しい国民民主党だった。しかし、なかなか公認が下りない。そんな状況に焦りを覚えたのか、周囲にはこう不満を洩らしていたという。
「玉木がX(旧Twitter)ばかり見て(世論を)気にしているからよ! 男女差別だ」
国民民主党関係者が明かす。
「山尾氏としては、過去の不倫などを理由になかなか公認が下りないのは、『自分が女性だから』という理屈のようです。男性だったら、不倫は笑い話にもできるのに、女性の場合は違う――そんな想いもきっと強いのでしょう」