いよいよ今年も師走に入り、日本レコード大賞やNHKの紅白歌合戦などで今年のヒット曲や名曲の数々が“総決算”されるわけだが、欧米では、人間の耳ではなく“科学”によって選ばれた名曲ランキングが話題を集めている。
11月8日付の英紙タイムズ(電子版)や、それを引用した英音楽誌ニュー・ミュージカル・エクスプレス(NME、電子版)などが報じているのだが、ドイツのミュンヘンにある世界的に有名な研究機関で、ノーベル賞受賞者33人を輩出したことで知られるマックス・プランク研究所の研究者たちが、ヒット曲の数々をコンピューターを使うなどして科学的に分析。
その結果、史上最も完璧なポップソングに選ばれたのが、英のビートルズが1968年に発表した「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」だったのだ。
研究者たちは、1958年から1991年の間に録音された700曲から、8万通りの異なるコード(和音)進行を分析。
さらに、これらのコード(和音)進行について、機械学習( Machine learning =コンピューターが経験を元に学習し、将来予測や意思決定を行う技術)を用い、過去のものと比べてどれだけ“衝撃的”であるかを順位付けした。
そして、ボランティアで参加した39人の協力者に、楽曲名がバレないよう、歌詞やメロディーを取り除いた状態で30曲のコード(和音)進行を聞いてもらい、その楽しさを評価してもらったという。