前ニューヨーク市長のブルームバーグ氏(77)が来年の米大統領選で民主党の候補指名を目指し出馬表明したことを受け、同氏が創設した総合情報通信社ブルームバーグは24日、報道部門の従業員向けに大統領選の指針を発表、同氏や他の民主党候補の身辺などを深掘りする調査報道は行わない方針を示した。米メディアが伝えた。
同社の編集責任者は、ブルームバーグ氏の身辺報道に関与しないという長年の編集方針を維持した上で、公平を期すため他の民主党候補も同様に扱うとした。ただ、トランプ政権の調査報道は継続するといい、報道の独立性や公平性を巡り論議を呼ぶ可能性がある。
指針によると、大統領選の世論調査や各候補の政策などはブルームバーグ氏を含めて報道する。同氏の影響が強いと言われる社説に関しては、選挙戦の期間中は筆者名のない社説を停止する。
一部の社員には、休職して同氏の選挙戦に協力する動きも出ているという。(共同)