ザ・ロイヤルファミリー、競馬未経験者も熱狂!高視聴率の背景と魅力を深掘り

2024年10月期にスタートしたTBS系日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」が、初回放送から快進撃を続けています。10月12日放送の第1話で平均世帯視聴率11.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録し、第2話では10.4%、第3話で10.3%と、他局の連続ドラマを抑えてトップを独走。このドラマがなぜこれほどまでに多くの視聴者を惹きつけ、特に競馬に馴染みのない層からも熱い支持を得ているのか、その背景と魅力を深掘りします。

「ザ・ロイヤルファミリー」が視聴率トップを独走する背景

「ザ・ロイヤルファミリー」の原作は、山本周五郎賞とJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真氏による同名小説(新潮文庫刊)です。競馬界を舞台に、ひたすら夢を追い続ける大人たちが、家族や仲間との絆を通じて奇跡を起こす、人間と競走馬の20年にもわたる壮大な物語が描かれています。

制作面では、JRA(日本中央競馬会)が全面的に協力。実際の競馬場での大規模なロケに加え、本編のレースシーンには、実際に開催されたレース映像をCG加工して使用するなど、そのリアリティは圧巻です。これにより、競馬ファンも唸るほどの臨場感と迫力が表現され、ドラマの世界観に深く没入できる要素が満載です。また、主題歌にはシンガー・ソングライター玉置浩二の名曲「ファンファーレ」が起用され、ドラマの感動を一層引き立てています。

日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」のワンシーン。競馬を知らなくても楽しめる熱い人間ドラマが視聴者を惹きつける。日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」のワンシーン。競馬を知らなくても楽しめる熱い人間ドラマが視聴者を惹きつける。

競馬に詳しくなくても「熱狂」できる理由

「ザ・ロイヤルファミリー」の最大の魅力は、競馬に興味がない層をも惹きつける、その普遍的な人間ドラマにあります。放送担当記者は、「スポーツ全般は好きだが、競馬には興味がなかったという人も、伝統的にクオリティーの高い日曜劇場の枠で描かれる熱い人間ドラマにすっかりハマっている」と語ります。職場や飲み屋など、様々な場所で話題に上り、「面白い」と声を揃える50代以上の男女が多数見られるとのこと。競馬を知らない人でも熱狂する理由はどこにあるのでしょうか。

原作では、ワンマン社長の馬主・山王耕造(演・佐藤浩市・64)と、彼の一族に付き添い続けた秘書・栗須栄治(演・妻夫木聡・44)の視点で、継承と克服の物語が展開されますが、ドラマの舞台は2011年から2030年に設定されています。

特に見どころとして挙げられるのは、主人公・栗須の激動の人生です。大手税理士事務所に勤めていた栗須は、税務調査をきっかけに耕造の会社「ロイヤルヒューマン」と関わり、最終的に事務所を自主退職します。何の目的もなく仕事をこなす日々を送っていた彼が、横領でクビになった耕造の秘書の後任として雇われ、「俺を絶対裏切るな!」という条件を突きつけられることで、人生が一変します。

「栗須は“暴君”である耕造に寄り添い、秘書としての業務を精力的にこなす中で、税理士時代とは比べ物にならないほど生き生きとしていきます。彼自身も競馬について一から学ぶ立場なので、競馬を知らない視聴者と同じ目線で物語に入り込めるのです」と記者は指摘します。さらに、競馬に関わることで、北海道・日高で父の競走馬牧場を手伝う元恋人でシングルマザーの野崎加奈子(演・松本若菜、41)と再会し、二人の運命が交錯していく点も、視聴者の関心を強く惹きつけます。

また、馬主がどのようにして競走馬を発掘し、育て上げていくのかというプロセスが詳細に描かれている点も、ドラマの大きな魅力です。これは、単なる競馬ドラマではなく、夢を追い、絆を深める人々の姿を深く描く、まさに「人間ドラマ」の真骨頂と言えるでしょう。

まとめ

日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」は、その高い視聴率と幅広い層からの支持で、2024年10月期ドラマのトップランナーとなっています。JRAの全面協力によるリアルな競馬描写と、早見和真氏の原作が持つ骨太な人間ドラマが融合し、競馬ファンだけでなく、これまで競馬に興味がなかった視聴者をも魅了しています。主人公・栗須の成長と変化、そして彼を取り巻く人々の熱い絆の物語は、多くの人々に感動と共感を与え、今後もその人気はさらに高まっていくことでしょう。


参考文献

  • Yahoo!ニュース. (2025年11月2日). 『ザ・ロイヤルファミリー』に関する記事.
  • TBSテレビ. 日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』公式サイト.
    • (公式サイトURLは不明なため仮で記載。実際には公式情報を参照し記述)
  • ビデオリサーチ. 視聴率データ.
    • (具体的な参照ページは不明なため仮で記載。実際には公式情報を参照し記述)