米倉涼子「エンジェルフライト」が今期ドラマNo.1の高評価 制作費は1本1億円で「VIVANT」並みか


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 5月3日に放送された第1話は、フィリピン・マニラのスラム街を空からなめるような映像でスタート。2023年7月期に大ヒットした日曜劇場「VIVANT」(TBS)の砂漠のシーンを彷彿させる映像だ。そこで日本人がギャングの抗争に巻き込まれて亡くなるシーンから始まった。画面は日本に切り替わり、国際霊柩送還社「エンジェルハート」の新入社員・高木凛子(松本穂香)が会社に向かうところに社長の伊沢那美(米倉)が後ろからズカズカと追いかけてくる。「遅いだろー、高木凛子! 新人は一番に来て雑巾がけしとけって言ってんだろ!」と松本に蹴りを入れる。そのキャラは「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(テレビ朝日)そのまんまだ。民放プロデューサーは言う。

「出だしは確かにそうでした。ただ、生身の人間を相手にした大門とは違い遺体と遺族を相手にしたときの伊沢はキャラも誠実な人に変わります。そのあたりはこれまでの米倉の役作りとは異なりますね」

 米倉の演技が今期No.1ドラマの理由だろうか。

キャストとスタッフ、ロケまで豪華

 豪華なのは出演者だけではない。

「脚本は映画『ALWAYS 三丁目の夕日』やフジテレビの『リーガル・ハイ』『コンフィデンスマンJP』シリーズ、NHKの大河『どうする家康』などで知られるベテランの古沢良太さん。監督の堀切園健太郎さんは大河『篤姫』や朝ドラ『ちゅらさん』を手がけるなど、スタッフも実力者が揃っています」

 さらに……

「客死した日本人の遺体が現地で消えたことから、米倉と松本が遺体を取り戻しにマニラに向かいます。民放ならマニラのシーンは実景だけで日本でセットとエキストラを使って撮影を済ませることが多いのですが、あの迫真の絵面(えづら)を見る限り、本当に現地に行っているようです」

 一話完結の連ドラでいちいち海外に飛んでいたら、それだけでもお金がかかる。

「飛行機の機影を10秒くらい入れて航空会社とタイアップするという民放がよく使う手もNHKだからできないわけです。第3話はソウル、第6話はボリビアの設定ですが、第1話がフィリピンでのロケだったことをNHKは公式Xで明かしています。それ以外では海外ロケは行っていないのかもしれませんが、プロから見て1本当たりの制作費は1億円は下らないでしょう」

 1本1億円!?



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