今もなお、世界中の人々に愛され続けているダイアナ妃。先日、ある写真家が世に出ていないダイアナ妃とデヴィッド・ボウイの写真を公開し、話題になっている。当時、宮殿が二人の写真の公開を阻止したと語り、その理由も明かした。
2025年5月10日(現地時間)、『The Telegraph』は長年デヴィッド・ボウイを撮影してきた写真家、デニス・オレガン(71歳)とのインタビューを掲載。
オレガン氏は当時、宮殿からダイアナ妃とボウイの写真を公開しないよう言われたと主張。
記事には1987年6月にイギリス、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われたボウイの「グラス・スパイダー・ツアー」の後に撮影されたという、公になっていないツーショット写真が掲載されている。当時ダイアナ妃はまだ25歳で、オレガン氏に「ボウイが(私と)一緒に写真を撮りたいと思うか」と尋ねるほど、シャイだったという。そしてこのツーショット写真が撮影されたものの、オレガン氏によると翌日宮殿から電話があり、「写真を使わないでほしい」と連絡があったとのこと。
「翌日、私のエージェントが宮殿から電話を受けて、ジェームズ・ヒューイット(ダイアナ妃の当時の不倫相手)のことが噂になっているから、写真を使わないでくれと言われたんだ。そのとき、ちょっとした騒ぎになってね。色々な意味で興味深い出来事だったよ」
この写真が40年近くも埋もれていた理由は、誰が写っているかではなく、むしろ“誰がカメラの外にいたか”にある。オレガン氏によると、宮殿はダイアナ妃がマスコミに取り上げられるのを望んでおらず、彼は「火に油を注ぎたくなかったというのが本音だ」と主張している。
「だから、世に出ていない写真が多ければ多いほどいいんだ。二人が一緒に写っている数百万ドルのショットは撮れなかったけれど、きっと誰かが『これはジェームズ・ヒューイットと一緒に現れたショーでのダイアナ妃だ』って言うだろうからね。というのも、誰も彼が何者なのか知らなかったんだよ」
それから数年が経った1993年12月の世界エイズデーに開催された「コンサート・オブ・ホープ」では、ダイアナ妃とボウイが対面している写真が撮影されている。