◇香港・マカオ「ハーバード生の無条件合格」誘致戦
こうした中、英語を公用語として使用している香港とマカオはハーバード大学留学生の人材誘致に乗り出した。23日、香港科学技術大(HKUST)は「グローバル学問の変化の中でハーバード大学の学生たちに門戸を開く」というタイトルの公示を通じて「無条件合格、簡素化された入学手続き、学業支援を提供する」とした。
翌24日、マカオ教育庁少年局(教育省格)も「最近米政府がハーバード大学の留学生募集を禁止しようと試み、地方裁判所が介入したことに特に注目している」とし「影響を受ける学生に転校の便宜と支援を提供する」と留学生の呼び込みに意欲を示した。
ただし、ハーバード大学外国人学生登録禁止措置は23日、米連邦裁判所の介入で効力が中断された状態だ。米マサチューセッツ連邦裁判所のアリソン・バロウズ判事は国土安全保障省が前日出した学生および交換訪問者プログラム(SEVP)認証取り消しの効力を中断してほしいというハーバード大学の仮処分申請をこの日受け入れた。だが、ハーバード大学の中国留学生の不安は尽きない。香港星島日報は中国人留学生の言葉を引用して「『ハーバード認証国際難民』の最初のグループになるところだった」「カナダや欧州に編入できるかどうか可能性を調べている」などの雰囲気を伝えた。
今回の事態でハーバード大学に留学中のベルギー王位継承序列1位のエリザベート王女(23)も注目を浴びた。修士課程1年を終えたエリザベート王女に関連し、ベルギー王宮の報道官は「(米政府の)決定の影響は今後数日、あるいは数週以内にさらに明確になるだろう」としながら「現在の状況を調査している」とした。