将棋の斎藤慎太郎八段(32)が26日、千葉県浦安市の「ハイアットリージェンシー東京ベイ」で指された第10期叡王戦五番勝負第4局で後手の伊藤匠叡王(22)を125手で破り、対戦成績2勝2敗でフルセットへもつれ込んだ。
伊藤叡王は、初防衛に王手をかけて臨んだが、斎藤八段に追い付かれた。終局後、伊藤叡王は長い中盤戦に「7筋から開拓されて対抗策が見えなくて自信がない展開にしてしまった」と敗戦の弁。「中盤の構想力を磨いていかないといけないと感じた。(次戦に向けて)精いっぱい頑張りたい」と話した。
伊藤叡王は昨年の五番勝負に挑戦し、当時全8冠を独占していた藤井聡太七冠(22)をフルセットの末に破って初タイトルを獲得。再びフルセットの戦いとなった。
第5局は6月14日に千葉県柏市で指される。先に3勝した方がタイトルを獲得する。