中国が沖縄県・与那国島南方の日本の排他的経済水域(EEZ)内に設置していたブイを撤去したことが分かった。海上保安庁が28日、ホームページ上で公表した。中国政府は2月、尖閣諸島沖の日本のEEZに設置していたブイを移動させたと明らかにしており、日本のEEZで確認された中国のブイは全てなくなった。
日本はブイの撤去を繰り返し求めていた。中国側には米中関係が緊張する中、ブイの撤去により日中関係の改善を進めたい狙いがあるとみられる。
台湾近くに位置する与那国島南方のブイは、昨年12月に設置が確認された。海上保安庁はホームページの航行警報で「台湾東のブイはなくなった」と公表した。