ロシアのプーチン大統領がウクライナとの和平条件として、西側諸国に対し、NATO=北大西洋条約機構の東方への拡大停止に関する誓約を求めているとロイター通信が報じました。
ロイター通信は28日、ロシアの関係筋の話として、プーチン大統領がウクライナでの戦闘終結の条件として、西側諸国の首脳らに文書によるさまざまな誓約を求めていると報じました。
NATOの東方への拡大停止、それに基づくウクライナの中立化、経済制裁の一部解除などが含まれていて、「プーチン大統領は自らの条件で和平合意ができないと判断した場合、軍事的勝利で和平を強いるだろう」との政権高官の話も伝えています。
また、プーチン大統領は領土問題でも譲歩しない姿勢を強めているということで、ウクライナとの直接協議では今後も、東部と南部4州からの完全撤退などを強く求めていくとみられます。