【ワシントン共同】トランプ米大統領は25日、ロシア軍によるウクライナ各地への攻撃について「全く気にくわない」と述べ、プーチン大統領が「大勢の人々を殺害している」と強く非難した。対ロシア制裁強化を本格検討しているとも明らかにした。訪問先のニュージャージー州で記者団に述べた。
ロシア寄りの発言が目立ってきたトランプ氏は、これまでにないほど強い言葉でプーチン氏を指弾。今後の戦況次第ではウクライナ和平に向けた協議などで姿勢を転換する可能性もありそうだ。
トランプ氏は自身が仲介するロシアとウクライナの和平交渉のさなかにロシアが攻撃に踏み切ったことを問題視。「大変驚いた」とし、米政府として対応の検討を急ぐ考えを示した。
その後SNSで「プーチン氏は完全に狂ってしまった」といら立ちをあらわにした。プーチン氏がウクライナ全土を占領しようとすれば「ロシアの滅亡につながるだろう」と警告した。ウクライナのゼレンスキー大統領には「自国のために何もしていない」と不満を表明。戦争の原因は自身とは無関係だと主張した。