〈漏えい行為は、知事及び元副知事の指示のもとに行われた可能性が高い〉
兵庫県が設置した「秘密漏えい疑いに関する第三者調査委員会」が5月27日に公表した報告書には、衝撃的な文言が躍っていた。
斎藤元彦知事(47)の疑惑を告発する文書を作成した兵庫県の元西播磨県民局長X氏(故人)をめぐる、私的情報の漏洩問題。「週刊文春」は昨年7月25日号で、 知事側近の4人組、通称「牛タン倶楽部」のメンバーである総務部長(当時)が私的情報を漏洩していた と報じた。
県は事実調査のため、昨年10月8日に第三者委員会を設置。その結果、元総務部長が少なくとも3人の県議に対してX氏の私的情報を紙に印刷して見せたり口頭で伝えたりしていたと認定されたのだ。だが、
「5月27日に県が発表した元総務部長に対する処分は停職3カ月。処分内容を決める綱紀委員会は紛糾し、一部の委員は『軽すぎる』と納得していないようです」(県職員)
元総務相で鳥取県知事などを務めた片山善博大正大学特任教授も、こう指摘する。
「元総務部長の行為は『知事や副知事から指示を受けたからやった』からといって免責されるものではない。停職3カ月は軽いという印象を受けます」
専門家も首を傾げる“軽すぎ処分”。「週刊文春」が県幹部を直撃すると、処分決定の議論における斎藤知事の関与が――。
県幹部が語った驚きの「処分の背景」や、元総務部長を刑事告発しない斎藤知事の思惑、パレード疑惑に浮上した新たな問題などは、現在配信中の「 週刊文春 電子版 」で読むことができる。
「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル