堺市堺区の診療所で、全身麻酔で抜歯の治療を受けていた当時17歳の特別支援学校の男子生徒に適切な処置をせず死亡させたとして、大阪府警に業務上過失致死容疑で書類送検された担当の歯科医師だった男性(56)と女性(35)について、大阪地検は30日、不起訴処分とした。地検は「捜査の結果、証拠関係に照らした」としている。
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2人は令和5年7月13日、親知らずの抜歯のために男子生徒に全身麻酔をした際、鼻から挿管したチューブの先端が気管から外れたのに適切な処置を怠り、低酸素虚血性脳症で死亡させたとして、昨年8月に書類送検されていた。