シリーズ第8弾『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』にレベッカ・ファーガソン演じる人気キャラクター・イルサが戻って来なかった理由を、監督・脚本のクリストファー・マッカリーがポッドキャスト番組「Happy Sad Confused」に出演して語った。(以降、前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のネタバレあり)
イルサは前作『デッドレコニング PART ONE』でイーサン(トム・クルーズ)の因縁の敵ガブリエル(イーサイ・モラレス)によって殺害されたため、本作に登場しないのは本来自然なこと。しかし、シリーズ屈指の人気キャラである彼女のこの結末を不満に思うファンは少なくなく、一部では「実は生きていて『ファイナル・レコニング』で復活となるのでは?」という大胆な予想もなされていた。
そうしたファンの声を受けて「イルサのカムバックは検討されたのか?」と聞かれたマッカリー監督は、「主要キャラクターの死は、シリーズを通して毎作イーサンに付きまとってきた」と死はこのシリーズにおいて重要なものであると切り出す。「(『デッドレコニング PART ONE』での)あの瞬間まで、あれほどまでに観客が共感したキャラクターが死んだことはなかったと思う。あの出来事に不満を持った人々がいることは知っている。でもだからこそ、『ミッション:インポッシブル』シリーズに迫力を与える要素、つまり“死は永久的なもの”という前提を覆す気にはなれなかった」と説明した。
ベンジー役のサイモン・ペッグもシネマトゥデイのインタビューで、「レベッカのことは大好きだし、彼女とは(撮影を通して)とてもいい友達になったから、あのキャラクターが去るのを見るのは悲しかった。だけどあのシーンで重要なのは、ガブリエルがどれほど危険かを実演してみせたってことなんだ。イルサが死ぬのなら、僕らの誰もが死ぬ可能性がある。つまり、これは彼らがこれまで取り組まなければならなかった中でも最もシリアスなミッションであり、危険は誰にとってもとてもとてもリアルなもの、という声明だ」と同シーンの重要性について指摘していた。