小泉進次郎農相は30日の閣議後記者会見で、農林水産省が29日開いた米穀店などに対する政府備蓄米の売り渡し説明会で、農水省職員が「しつこく聞いてこられる」という趣旨の発言をしていたことを明らかにした。小泉氏は不適切な発言だったと認め、「嫌な思いをされた参加者の方がいらっしゃったとしたらおわびする」と謝罪した。
備蓄米の売り渡しに関し、購入を申請していたコンビニ大手が漏れたことについては「(契約条件となるコメの年間取扱数量が)1万トン以上に当たらなかった」と説明した。
小泉氏は農相就任以来、過去に改革を主張した農協(JA)との対立関係を取り沙汰されることも少なくない。会見で小泉氏は「純粋にコメの異常高騰を抑えたい。あらゆるプレーヤーと一緒に取り組みたい」と述べ、JAと対立関係にはないと強調。JAの株式会社化についても「全くない」と否定した。【中津川甫】