『抹茶ブーム』外国人観光客が「爆買い」開店15分で売り切れ 抹茶増産で生産減った「煎茶」に値上がりの余波


日本食ブームや健康志向の高まりで、いま「抹茶」が海外から注目を集めている。

■【写真で見る】15分で売り切れ「抹茶ブーム」余波で京都の茶畑に異変

ただ、茶を栽培する農家を取材すると、茶畑の景色が変わってしまったという。京都のお茶に一体何が起きているのか。

記者リポート:こちらのお店、まだオープン前なのですが、多くの方が並んでいます。

京都・宇治市の街中にできた長蛇の列。その多くが、海外からの観光客だ。

客:ここの抹茶が美味しいと聞きました。早く飲んでみたい。お土産にもできるかな。

客:ここで日本で一番美味しい抹茶が飲めると聞いて。

■茶の老舗にはオープン前から長蛇の列が

客:日本に来るたび、スーツケースは抹茶でいっぱいになります。昨日も来ましたが、売り切れていたので今日は早く来ました。

並べられた商品は飛ぶように売れ、開店からわずか15分ほどで、抹茶はすべて売り切れた。抹茶はまさに「争奪戦」となっている。

中村藤吉本店株式会社・中村省悟代表取締役:当店でもずっと売り切れが続いている状態です。お客さまの需要をとてもではないですけど、満たすだけの供給はいまできていない。

■抹茶の葉の価格は5年間で3割程値上がり

株式会社茶匠六兵衛・井上祐社長:アメリカとかフランス、あと最近は中東ですとかドバイが増えてきています。高くてもいいから”ある分だけ欲しい”というニーズもあってですね。新規のご注文なんかはお断りしてるところも結構ありますね。

人気にあわせて、価格も上昇。5年間で3割程値上がりしている。

■生産現場にはある異変が起きていた

宇治茶の産地として知られ、一面、緑色の茶葉が広がる幻想的な景色は、“茶源郷”とも呼ばれている。

上香園代表 岡田文利さん:黒とかシルバーとか、色が変わってますよね。これ全部、抹茶のもと『てん茶』というもの。

山肌を覆うのは、緑の葉ではなく、黒いシート。抹茶の元になる「てん茶」という茶葉を生産するために欠かせないシートだ。

上香園代表 岡田文利さん:子供の時の景色はこんなにネットなかったし、一色ずっとグリーンでしたね。



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