昨年11月、第一子となる女の子を出産された女優・タレントの北原里英さん。妊娠中期に「妊娠糖尿病」と診断され、不安な日々を送っていたそうです。(全3回中の1回)
■妊娠初期は順調だったものの「まさかの宣告」
── 昨年夏、第一子の妊娠を公表されました。アイドル時代から応援していた身としては驚きつつ、幸せな気持ちになりました。
北原さん:ありがとうございます。私、昔からずっと「子どもがほしい」と思っていたんです。だから、妊娠がわかって、産科医さんから「おめでとうございます」って言葉をもらったときは、本当にうれしくて。すぐに病院から夫に電話したんですけど、赤ちゃんを授かった実感がじんわり湧いてきて思わず泣きそうになりました。「まさか本当にこんな日がくるなんて」と信じられない気持ちでしたね。
── 幸せな1日だったのですね。その後、妊婦生活はどのように過ごされましたか?
北原さん:妊娠初期はつわりは重くなくて、体調も順調だったのですが、妊娠中期に「妊娠糖尿病」と診断されてしまって…。妊娠中に初めて糖の代謝異常が見つかった場合を「妊娠糖尿病」というそうなんですが、ずっと体が丈夫なほうだったので、思いもよりませんでした。
最初は病院から電話で連絡があったんですけど、そのときの電話の呼び出し音がいつもとは違うように聞こえたんです。まるで虫の知らせのような気がして。不安になってそっと電話に出たら、やっぱり病院からで。「妊娠糖尿病と診断されました。少し心配な数値が出ているから、次回、対策を考えましょう」と伝えられました。
■「妊娠糖尿病は私のせい?」と自分を責めて
── 妊娠中に何か病気だと診断されると、不安になりますよね。
北原さん:本当に不安でした。一般的に血糖値を下げるホルモンの働きは妊娠が進むにつれて弱まるらしく、妊娠糖尿病を発症する妊婦さんはそれなりにいるようで。それもあって、大半の産科では妊娠中に検査があるそうなんですけど、私は1回目の検査で再検査に。妊娠糖尿病のことなんて全然頭になかったから、まさか自分が、しかも妊娠中に診断されるなんて…って、すごくショックでした。