ジョニー・デップ(61)がアンバー・ハード(39)との名誉毀損裁判で勝利を収めて、6月1日で丸3年になる。奇しくもいま、2人はそれぞれ異なる目的で、スペインに身を置いているのだという。ジョニー・デップの“本格復帰”が期待される新作映画、そしてアンバー・ハードが新たに迎えた双子の父親として取りざたされている“驚きの人物”とは――。L.A.在住の映画ジャーナリスト・猿渡由紀氏のレポートをお届けする。
【写真を見る】アンバー・ハードが双子誕生報告で投稿した「6本の足」
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泥沼裁判の終結から3年
法廷内にカメラが入り、連日、衝撃の事実がリアルタイムで明かされたジョニー・デップとアンバー・ハードの裁判は、当時、世界中の人々の好奇心を惹きつけたものだ。
訴えた側であるデップには、アルコール依存やドラッグの使用などをハードが突いてくることはわかっていたし、他にもできれば公にしたくないプライベートはあっただろう。それでも、ハードによって吹聴された「ジョニー・デップは女性に暴力を振るうDV男である」という重大な嘘を正すために、犠牲はやむをえなかったのである。
実際、裁判では、デップが暴力を振るったという明白な証拠はひとつも出なかったのに対し、ハードがデップに暴力を振るったことを証明する会話音声や写真は多数提示され、ハードはデップに総額1035万ドルの賠償金を支払うよう言い渡された。
一方、デップは、彼の弁護士がイギリスのメディアに提供したコメントのひとつがハードへの名誉毀損に当たるとし、200万ドルの支払いを命じられた。
ハードは控訴をし、デップ側も受けて立ったが、結果的にはその年の末までに、ハードがデップに100万ドルを払うことで示談がまとまっている。その100万ドルを支払ったのは、ハードが加入していた保険会社。デップはそれを丸々チャリティに寄付すると約束し、実行した。
2016年5月にハードがDV被害者を名乗り出て始まったデップの地獄の日々は、ようやく終止符を打ったのである。
それから3年、この2人はいま、どうしているのだろうか――。