公立小校長「休憩は大事だよって言ったら教員から笑われました」 小中学校教員の休憩時間は法定のわずか半分  “所定の時間”では5〜7分 “学校の常識”からの脱却は?【いじめ予防100のアイデア・第19回】


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■先輩の話に後輩は… こんな職場で働きたい?

就職活動中の学生と、社会人になっている先輩との、こんな会話を想像してみてください。

「先輩の職場ってどうです? ランチできるような休憩時間、ちゃんとありますよね?」
「あるにはあるよ。出勤から退勤までのどっかで平均23分は休める」
「え、23分って短くないですか?」
「まあな。でもやりがいのある仕事だぞ」
「だいたい皆さん、何時から何時まで休憩しています?」
「そうだなぁ。所定の時間っていうのは職場によってなんだけど、
 たいていそこではとれないな。とれても5分とか7分とか…」
「まともなランチタイムもないんですか?」

このような職場、今の大学生たちの目にはどう映るのでしょうか?「やっぱり先輩のところはやめときます」となりかねませんよね。実はこれが小学校と中学校の教員の働き方の実態です。

■小中学校の教員の休憩時間は平均23分 法定の半分

全国の小学校1200校、中学校1200校、高校300校に勤務するフルタイムの常勤教員を対象に2022年に行った「教員勤務実態調査」によりますと、小学校も中学校も、平日の教員の平均休憩時間は、たったの23分間です。

※2024年4月4日公表「教員勤務実態調査」(令和4年度確定値・文科省P44)

学校現場にも労働基準法は適用されます。休憩時間について法律では原則、勤務時間の途中に一斉に与えて自由に利用させるとあります。勤務時間が7時間45分なら少なくとも45分、8時間を超えれば1時間の休憩時間が確保されなければなりません。ところが実際には23分間だけ。法律の定める半分も取れていないのです。



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