“空爆と飢餓で極限状態”ガザで病院支援 現地入り日本人女性が伝える惨状「鎮痛剤なく子供たちの叫ぶ声が・・・」【サンデーモーニング】


【写真で見る】食料配給の現場にイスラエル軍が発砲 混乱する住民

■食料の配給場所に問題が? 背景には米とイスラエルの“思惑”か

パレスチナ マンスール国連大使
「何十人もの子どもたちが飢えで死んでいます。どうしてこんなことができるんだ」

5月28日、国連安保理でパレスチナの大使が涙ながらに訴えたガザの惨状。食料などの支援物資の搬入は、イスラエルによって3か月も止められていたのです。

「望むのは戦争じゃない、食料だ」

そのガザでは、新しい組織による食料配給が始まり、人々が殺到していました。

ところが、イスラエル軍が発砲。海外メディアなどの報道によれば、配給の現場では少なくとも3人が死亡し、46人がケガをしたといいます(5月27日時点)。

実は、今回食料の配給を行ったのは、アメリカ主導で設立された「ガザ人道財団」という組織。しかし、この組織の活動は国連を通さず、イスラエルの関与のもとで行われていて、国際社会から非難の声が上がっているのです。

パレスチナへの支援を担ってきた国連機関のトップは、「配給場所」に問題があると指摘します。

UNRWA ラザリーニ事務局⻑
「配給拠点が南部のみに設置された事実からわかることは、北部などから人々を無理やり移動させる手段になるということです」

配給が行われた最南端の街へと、人々がガザ全土から大移動を強いられる状況。その意図は…。

UNRWA ラザリーニ事務局⻑
「イスラエルの当局者は“軍事作戦の目的は、ガザ全住⺠を南部に移動させること”と発言した。今回の配給は人々を移動させ、強制移住させる仕組みになっている」

イスラエルの後ろ盾であるトランプ政権は、住⺠の移住を伴う再開発の構想を発表していますが、背景には“両者の思惑”があるのでしょうか。

■「子どもたちの叫ぶ声が…」 日本人女性が語るガザの“極限状態”

一方、こうしたなか、極限状態のガザで人道支援を続けている日本人がいます。



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