転職活動で避けて通れない履歴書や職務経歴書。しかし、何気なく書いた言葉が、不採用の決め手になってしまうことがあります。採用担当者は応募書類をじっくり読むわけではなく、一瞬で「あり」か「なし」かを判断します。そのとき、ある「NGワード」が目に入ると、即座に評価が下がることも。履歴書に書いてはいけない言葉とは何か。書類選考に通過しやすく、面接でも好印象を与える履歴書の書き方を詳しく解説します。(クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)
● 「履歴書はAIで効率的に作成」に 転職のプロが反対するワケ
生成AIの急速な普及に伴い、履歴書や職務経歴書の作成にAIを利用する人が増えてきています。具体的には志望動機や自己PRなどを書かせたり、作成した書類を添削させたりするようです。
結論から述べると、履歴書や職務経歴書はAIを使わないほうがよいと思います。部分的にAIを活用することはあっても、表現や構成は自分の頭で考えるべきです。
その理由はいくつかあります。一番の理由は職務経歴書の作成は、その作業自体が自分のキャリアの棚卸しになり、面接の受け答えにも直結するからです。
このプロセスを経てこれまでのキャリアが整理され、自分の「仕様書」が出来上がっていきます。書類選考を通過して面接に臨んだとき、自分の言葉で自信を持って話すことができるので説得力が生まれます。
● なにこれ、読書感想文? 履歴書に書きがちなNGワード
採用されやすくなる履歴書、職務経歴書の書き方をお教えします。そのポイントは読みやすさ、わかりやすさを大前提として、「具体的な数字」に基づいて「自分の言葉」で書くことです。
とくに数字で表現することはとても大切です。これまでに経験したマネジメントについて書くなら、人数、売り上げ、利益額、効率化について書くなら時間やコストなどで表現します。履歴書を読んだ採用担当者がイメージを持ちやすいので、評価をしやすくなります。読んでも理解しにくい履歴書は、その時点で評価の俎上に載せられません。
逆にNGな書き方は「○○を経験して勉強になりました」「××が身に付いた」といった、学校の読書感想文モードの表現です。これは若手層だけでなく、ミドル・シニア層の履歴書でも見かけることがある、要注意の表現です。
【詳しくは…!】そりゃ不採用になるわ!履歴書に書いてはいけない「絶対NGワード」
丸山貴宏