2024年にデビューしたK-POPグループ・ILLIT(アイリット)。セブン-イレブンが5月27日から展開している韓国グルメキャンペーンでイメージキャラクターを務めるなど、日本でも認知度を高めているこのグループには、2人の日本人メンバーが所属している。そんな彼女たちは韓国でどう見られているのか? 韓国のカルチャー事情に詳しい吉崎エイジーニョ氏が、現地の声を基に寄稿した。(全2回の1回目/ 続きを読む )
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日本人2名、韓国人3名で構成された「ILLIT」
2024年3月に韓国でデビューしたILLIT。日本人2名、韓国人3名で構成された5人組ガールズグループで、BTSを擁する大手K-POP事務所「HYBE」傘下のレーベル「BELIFT LAB」に所属している。
韓国テレビ局の芸能担当記者が言う。
「2024年3月25日にリリースしたデビュー曲の『Magnetic』が大きな人気を得て、デビューから韓国内で大衆的な認知度が高まったチームです」
『Magnetic』はHYBEの創業者であるパン・シヒョク氏自らがプロデュースを務めた。いわば事務所肝煎りのデビューだったが、その期待を裏切ることなく“大バズり”した。
デビュー曲がいきなり大ヒット
磁石のように惹かれ合いたい、という少女の素直な恋愛感情を、指先の動きが特徴的なダンスと合わせて表現。これがショート動画をプラットフォームとしてたちまち広がった。デビュー後8日目で初めて出演した韓国のケーブル局音楽ランキング番組でいきなり1位を獲得。20日後には韓国地上波音楽ランキング番組で1位に。以降、1位獲得は実に12回。この回数はK-POPのデビュー曲としては国内歴代2位だという。
勢いは韓国内にとどまらなかった。K-POPのデビュー曲として初めて、かつ最短期間でアメリカの「Billboard Hot 100」とイギリスの「Official Singles Chart Top 100」入り。また、世界最大の音楽ストリーミングサービス「Spotify」では「K-POPデビュー曲史上最速で6億回再生」を達成した。2024年にILLITは韓国内外の主要音楽授賞式で新人賞7個を含む13冠に輝いている。
そもそもILLITは、2022年に放映されたサバイバルオーディション番組『R U Next?』(現地テレビ局「JTBC」と「BELIFT LAB」が主催)によって結成されたグループだ。
メンバーはユナ(21)、ミンジュ(21)、モカ(20)、ウォンヒ(17)、イロハ(17)。このうち日本人メンバーであるモカとイロハは、現地でどう見られているのだろうか?