ドイツのメルツ首相は26日、ウクライナは供与された長距離兵器を使ってロシア本土奥深くの軍事施設を攻撃することができるようになったと発表しました。
ドイツメディアによりますと、ドイツのメルツ首相が26日、アメリカ、イギリス、フランスなどの同盟国と足並みをそろえ、ウクライナに供与する長距離兵器について射程の制限を撤廃したと発表したということです。
メルツ首相は、これによってウクライナは「ロシア国内の軍事拠点を攻撃して自衛することが可能になった」としています。
ロイター通信によりますと、この決定についてロシア大統領府のペスコフ報道官は「そのような決定は、戦争を政治的に解決しようとする動きに反するものだ」と警告しました。
ロシアはウクライナに対し、24日夜から25日の未明にかけて大規模攻撃をおこなっていて、西側の同盟国はロシアへの圧力を強めています。
ドイツメディアによりますと、ウクライナのゼレンスキー大統領が28日にベルリンを訪問してメルツ首相と会談する予定で、ドイツ製の長距離兵器の供与についても協議するものとみられます。