政治ジャーナリスト田崎史郎氏が2日、TBS「ひるおび」(月~金曜前10・25)に生出演し、随意契約による備蓄米放出の手続きを巡る小泉進次郎農相(44)と野村哲郎元農相(81)の“舌戦”について解説した。
鹿児島県農協中央会出身で農水族の野村元農相は5月31日に鹿児島県で開かれた森山裕幹事長の国政報告会で「自分で決めて自分で発表してしまう。ルールを覚えてもらわないといけない」などと発言。小泉氏は了承手続きの一環として自民党の農林部会に諮ってないとし、「森山先生から、チクリとやっていただかないと今後が心配だ。われわれが言っても聞かない」とも話した。
これに対し、小泉氏は1日、「一つ一つを党に諮らなければいけないといったら、スピード感を持って大胆な判断はできない」と反論し、「政省令の改正や運用は大臣の決めるべきことだと思うので、私はこれがルールだと思います」と語った。
田崎氏は「これねえ、野村さんが相談を受けてなかったというだけなんです」と野村氏の苦言の“裏”を明かし、スタジオからは大きな笑い声が。
小泉氏は先月23日に生出演したNHK「ニュースウオッチ9」で備蓄米の価格について「5キロ2000円」で店頭に並ぶように調整していると明らかにしたが、「小泉さんは自民党幹事長である森山さんには言ってるわけです。2000円にする時も、あの日は夜のNHK番組で発表されましたが、昼間に森山さんには会いに行って“こういう発表します”ということをちゃんと森山さんに根回ししてるんです」と背景を説明。「それを森山さんが野村さんに伝えてないだけ。野村さんが蚊帳の外に置かれてるってだけなんですよ」と指摘した。
「森山さんが農林水産大臣やってくれと頼んだから、“組織に忖度しないでやらなきゃいけませんね”って言って、そうだねと言ってなってるわけですから」と小泉農相起用の経緯を明かし、「野村さんが知らないだけ!」と言い切っていた。