「結婚しても姓は変えない」選択的夫婦別姓を実現している国際結婚カップルの思い #家族とわたし


「ある日突然姓が変わる違和感」 結婚前の姓を選んだ

「ある日突然、自分がマルタンという姓になることに違和感がありました。たとえば、病院に行ったとき“マルタン紗季さん”と呼ばれても、自分じゃないような変な感じがして……。でも調べたら、結婚しても姓は変えなくてもいいことが分かり、石井姓のままでいることにしました」

石井さんは、夫でフランス人のジュリアン・マルタンさん(仮名、40代男性)、長男で小学5年生の琉衣(るい)さんとの3人家族だ。2010年3月にIT企業で働いていたマルタンさんと結婚した。

民法は「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」(750条)と定めている。婚姻届を出して法的に結婚すると、どちらかは自分の姓を失うようになっている。

それなのに、なぜ石井さんは夫婦別姓で婚姻届を出すことができたのか。

石井さんとマルタンさんは区役所に婚姻届を出した。日本人同士が婚姻届を出すときには妻か夫、どちらの姓を名乗るか選び、統一した姓で戸籍が作られるが、外国人配偶者の場合、戸籍を持つことはない。石井さんが筆頭者の戸籍には、マルタンさんの氏名、国籍、生年月日などと結婚した事実が記載された。



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