【ロンドン共同】オランダの反移民、反欧州連合(EU)の極右、自由党(PVV)を率いるウィルダース党首は3日、同党が求める難民抑制策を巡る対立により、同党主導の4党連立政権から離脱すると表明した。政権が崩壊し、ロイター通信によると、スホーフ首相は辞任する意向を示した。新たな連立政権が樹立できなければ、総選挙実施の可能性がある。
域内5番目の経済規模を誇るオランダの政情不安定化に伴い、EUへの影響が懸念される。ウィルダース氏はX(旧ツイッター)で連立離脱を巡り「最も厳しい難民・移民政策を有権者に約束したが、受け入れられなかった」と不満を表明した。