【北京=西見由章】中国湖南省長沙市で今年7月、50代の日本人男性が中国の国内法に違反したとして拘束されたことが27日、分かった。日本政府関係者が明らかにした。男性を拘束したのは防諜工作などを担当する国家安全当局とみられる。2015年以降、スパイ行為に関与したなどとして中国当局が事実関係を明らかにしないまま拘束した日本人男女は少なくとも15人に上ることになる。
日本政府は男性に領事面会や家族への連絡などの支援を行っているとしているが、拘束容疑などは明らかにしていない。
これまで邦人9人が懲役15~3年の実刑判決を言い渡され、うち2人が上訴している。今月15日に「保釈」された北海道大の男性教授ら5人は解放され帰国した。