「またグエンかって言われると…」「もっと働けたら余裕のある暮らしができるのに」ベトナム人女子留学生が漏らす”日本での暮らし”の本音


【写真】各地で開かれるベトナムフェスティバルにダンスチームを率いて出演したリンさん

■もしあと週2時間多く働けたら…

 リンさんは「彼氏と別れたばかりの友達と」マンションで暮らす。ハさんはシェアハウスだ。

 「敷金や礼金がいらないし、冷蔵庫とかの家具もあるから買わなくていいし、電気代やwifiが無料のところもあるんですよ」

 そうして少しでも節約し、アルバイトで生活費を稼いで学校に通う。昔の日本の苦学生のようだ。

 「もしあと週2時間多く働けたら、1カ月で8時間、1万円くらい増える。だいぶ違います」

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 「でも、そしたら税金が増えるよ……」

 ハさんがぼやく。アルバイトの彼女たちも当たり前だが、収入に応じた税金や各種保険を支払っている。もし払わなかったら在留資格の更新に支障が出る。週28時間を超えて働いていることが発覚しても同様だ。日本には学びに来ているのであって、留学生は働くことが本分ではないという国のタテマエは最もだろう。だからアルバイトできる時間に制限を設けてある。



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