ロシアのプーチン大統領は、西部の州で発生した橋の爆破による列車脱線をウクライナによる「テロ行為」だと強く非難し、現在の状況下でのウクライナとの交渉は不可能であるとの見解を示しました。
橋爆破と「テロ行為」の主張
プーチン大統領は4日、政府関係者との会議で、先週末に西部ブリャンスク州とクルスク州で起きた橋の爆破と崩落により、列車が脱線し7人が死亡した事態について言及。「これはウクライナのテロ行為であり、その決定は最高レベルで行われたものだ」と断定的に述べました。
ロシアのプーチン大統領が政府関係者との会議で発言する様子
交渉と停戦に対する見解
さらに大統領は、ゼレンスキー政権について「もともと非合法な政権が、今やテロ組織へと変わりつつある」との強い見解を示しました。この認識に基づき、ウクライナ側がロシアとの交渉、特に首脳会談を求めている状況に対し、「このような状況下で、一体どのような会談が可能だというのか。誰が彼らテロリストたちと交渉などできるというのか」と述べ、対話の可能性を完全に否定しました。
また、会議ではウクライナとの直接交渉で代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官やラブロフ外相から交渉状況について報告がありました。プーチン氏は、ウクライナとの停戦についても消極的な姿勢を表明。「西側から供与された武器でウクライナ側が軍備を強化し、ブリャンスク州で起きたようなテロ行為を準備するために停戦が利用されるだけだ」と述べ、停戦が戦闘の一時停止ではなく、ウクライナ側の再軍備に繋がるとの見方を示し、これを否定しました。
まとめ
今回のプーチン大統領の発言により、ウクライナでの出来事を「テロ行為」と位置づけ、現在のウクライナ政府との対話や停戦に対し強い不信感を抱いている姿勢が改めて明確になりました。これは、今後のロシアの対応や国際社会の動きにも影響を与える可能性があります。
Source: TBSテレビ / JNN (Yahoo! News)