軽ハイトワゴン市場、新型ムーヴ・ワゴンR・デイズ投入で競争激化へ

2025年、日本の軽自動車市場、特に全高1600mm前後の「ハイトワゴン」クラスが新たな競争の時代を迎えます。ダイハツの新型ムーヴが間もなく登場し、これに対しスズキは新型ワゴンR、日産も新型デイズを市場に投入する予定です。ハイトワゴンクラス初となる両側スライドドアの採用や、軽自動車初のフルハイブリッド搭載など、各社の革新的な技術と戦略が注目の的となっており、今後の市場動向から目が離せません。

新型ムーヴ、新型ワゴンR、新型デイズ。軽ハイトワゴン市場の競争を象徴する3台の写真。新型ムーヴ、新型ワゴンR、新型デイズ。軽ハイトワゴン市場の競争を象徴する3台の写真。

認証不正乗り越え、新型ムーヴが6月上旬に登場

認証不正問題の影響で発売が延期されていたダイハツの新型ムーヴが、いよいよ2025年6月初旬に発売される見込みです。すでに公開されているティザー画像では、スポーティで洗練されたフロントフェイスが特徴的です。新型ムーヴは、全高1600mm前後のハイトワゴンカテゴリーに位置づけられ、このクラスでは初めてとなる両側スライドドアを採用することが最大の注目点です。価格は130万円台前半からのスタートが予想されており、その詳細な仕様については、間もなく発表される情報で明らかになるでしょう。新型ムーヴの登場は、長らく待たれていたこともあり、市場に大きなインパクトを与えると考えられます。

王者奪還を目指す新型ワゴンR、軽初のフルハイブリッド搭載か

ハイトワゴン市場の礎を築いた偉大な存在であるスズキのワゴンRも、2026年春に大規模な刷新を遂げるとみられています。次期型ワゴンRの最大のトピックは、軽自動車としては初となるフルハイブリッドシステムを搭載すると予測されている点です。これは他社がまだ実現できていないパワートレーンであり、実現すれば燃費性能などで競合に対し大きな優位性を築く可能性があります。

現在、軽自動車販売の中心は全高1800mm級のスーパーハイトワゴンに移っていますが、全高が1600mm前後のハイトワゴンは、スーパーハイトワゴンに比べて重心が低く、優れた走行安定性や操縦性がメリットです。ワゴンRはこのハイトワゴンの基本形を作ったモデルとして、その強みを活かしつつ、意欲的なモデルチェンジを敢行すると考えられます。また、従来のヒンジドアに代わり、新型ではスライドドアを採用するという情報もありますが、これは派生モデルでの採用となる可能性も指摘されています。

N-BOXやスペーシアといったスーパーハイトワゴンが現在の軽自動車販売を牽引していますが、運転中の全高の高さを気にしたり、そこまでの室内高を必要としないユーザーも存在します。全高1600mm前後という扱いやすいサイズ感に両側スライドドアが加われば、利便性が大幅に向上し、再び市場での存在感を高める可能性があるでしょう。コスト面での課題はありますが、かつての栄光を取り戻すための重要な要素となるかもしれません。
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新型デイズも控える激戦区の行方

ダイハツ新型ムーヴ、スズキ新型ワゴンRに加え、日産も新型デイズの発売を予定しており、軽ハイトワゴン市場は今後ますます激戦区となることは間違いありません。各社が投入する新型モデルは、両側スライドドアによる利便性の向上や、軽自動車初のフルハイブリッドといった環境性能・燃費性能の追求、さらには最新の安全技術やコネクテッド機能の搭載など、多岐にわたる進化が期待されます。

まとめ

新型ムーヴ、新型ワゴンR、そして新型デイズといった主要モデルの相次ぐ投入により、日本の軽ハイトワゴン市場の競争は新たな局面に入ります。各メーカーがどのような技術や戦略で差別化を図り、消費者のニーズに応えていくのか、今後の市場の動きと各車のパフォーマンスに注目が集まります。


出典: https://news.yahoo.co.jp/articles/c169b7aaf0bf9bc5d859c13f70c4397695ae1184