圧倒的な存在感とミステリアスな美貌で見る者を魅了する韓国俳優ハン・ソヒ。ドラマ出演を機に一躍時の人となった彼女は、単なる美人女優という枠を超え、その飾らない言動や過去を隠さない姿勢が、特に若い世代の女性たちから大きな共感を呼んでいます。この記事では、ハン・ソヒの基本的なプロフィールから、彼女が放つ独特な「ファム・ファタール」な魅力、そして世間を騒がせたタトゥーとその背景に隠された家族との深い絆までを掘り下げていきます。
ハン・ソヒ プロフィール
生年月日:1993年11月18日
出身地:江原特別自治道 原州市
身長:165cm
ハン・ソヒは、2016年にアイドルグループSHINeeのミュージックビデオ「Tell Me What To Do」への出演で芸能界でのキャリアをスタートさせました。その名を広く知らしめたのは、2020年に放送された人気ドラマ「夫婦の世界」で演じた主人公の不倫相手役です。この強烈なキャラクターと相まって、「不倫美女」として瞬く間に注目を集め、ブレイクを果たしました。その後も、2021年には「わかっていても」「マイネーム: 偽りと復讐」といった主演ドラマが立て続けにヒットし、韓国国内外で人気俳優としての地位を確立しました。
惹きつける「ファム・ファタール」な魅力
ハン・ソヒの魅力は、しばしばフランス語で「運命を狂わせる女性」「魔性の女」を意味する「ファム・ファタール」と形容されます。見る者を惹きつけてやまないそのオーラは、ミステリアスな雰囲気を醸し出す猫のような目元、透き通るように白い肌、そして内面の強さを感じさせるクールな佇まいから生まれていると言えるでしょう。
俳優としては、「マイネーム: 偽りと復讐」や「京城クリーチャー」といった作品で見事なアクション演技も披露し、その身体能力の高さも証明しています。また、体型管理や運動に関する率直でユーモアあふれるアドバイスも話題になりました。ファンからの「運動が面倒なときはどうしてる?」という質問に対し、「トレーニングウェアを着て寝る」と答えるなど、親しみやすい一面も持ち合わせています。そして、「ジムに行くまでがいちばん大変。でも、行ってしまえばなんとかなる」という言葉は、多くの人々の共感を呼びました。
韓国の俳優ハン・ソヒ。ディオールのイベントなどで見せるミステリアスな魅力を持つ姿。
タトゥーが語る知られざる過去と葛藤
ハン・ソヒのキャリアとパーソナルな部分で最も注目を集めた一つが、デビュー前に彼女の体に刻まれていた複数のタトゥーです。モデルやインフルエンサーとして活動していた時期に施されたこれらのタトゥーは、俳優活動を本格化するにあたり、事務所の費用負担(約2000万ウォン、日本円で約230万円)によって除去されました。
「夫婦の世界」でブレイクし、過去の写真が拡散された際には、タトゥーだけでなく喫煙姿の写真も一部で批判の対象となりました。しかし、彼女はメディアのインタビューで「その時の姿も、今の姿も同じ私です」と語り、過去を否定せず、ありのままの自分を受け入れる潔い姿勢を見せました。この率直なメッセージは、特に多くの女性たちから支持され、共感を呼びました。
全てのタトゥーを除去したわけではなく、2024年にソウルで開催されたディオールのイベントに登場した際、ホルターネックのドレスから右脇腹に残る一つのタトゥーが見え隠れし、再び話題となりました。このタトゥーは、彼女を育ててくれた祖母の誕生花をモチーフにしたものであると明かされています。ハン・ソヒは5歳の時に両親が離婚し、祖母の手によって育てられました。また、後に母親の借金問題を抱え、その返済を続けていたというエピソードも知られています。こうした複雑な経験や家族との絆が、彼女の内に秘めた強さとなり、儚くも神秘的な美貌に深みと輝きを与えているのかもしれません。
結論として、ハン・ソヒは、その華やかな外見だけでなく、波乱含みの過去やパーソナルな葛藤を隠さず、それを乗り越えてきた内面の強さによって、多くの人々を惹きつけています。彼女の「ファム・ファタール」とも称される魅力は、単なる外見美に留まらず、その人間的な深さから生まれていると言えるでしょう。今後の彼女の活動と、さらに見せてくれるであろう新たな一面に期待が高まります。
参考文献
Harper’s BAZAAR JP
Yahoo!ニュース