こっちのけんと母が「深イイ話」で告白 親子関係の軌跡とSNS反響

アーティストの「こっちのけんと」さんの母が、テレビ番組「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ系列)に出演し、息子との幼少期のエピソードを語った。双極性障害を公表しているこっちのけんとさんと母の過去の関係性が明かされ、放送後、SNS上で様々な反響が巻き起こっている。

話題となったテレビ番組出演後のアーティスト、こっちのけんとさんのSNS投稿写真話題となったテレビ番組出演後のアーティスト、こっちのけんとさんのSNS投稿写真

幼少期の葛藤と親子の溝

番組で紹介された母・好身さんのVTRでは、3兄弟を育てた経験が語られた。現在俳優として活躍する長男・菅田将暉さんや三男・菅生新樹さんが外で活発に遊ぶタイプだった一方、次男のけんとさんは喘息もあり、家でゲームに熱中する幼少期を過ごしたという。タイプの異なる息子たちを比べた母は「ショック」を受け、「ゲームする子は悪い子」というレッテルを張り、ゲーム中のけんとさんを強くにらむこともあったと振り返る。小学4年生頃には、母が肩に触れようとすると避けられるようになり、親子の間に溝が生まれていることに気づいたという。

特に視聴者に衝撃を与えたのは、母らが集まる懇談会での出来事だ。好身さんは、自身の番が回ってきた際に、その場で「けんとの良いところを何一つ言えない、思い浮かばない自分がいた」と告白。その情けなさに、その場で泣いてしまったと赤裸々に語った。

弁当の手紙が紡いだ絆

しかし、その後親子の関係は変化していく。けんとさんが中学校に通う3年間、母・好身さんは毎日、弁当箱に「大好きなけんとへ」といった一言メッセージの手紙を添え続けたことを明かした。

けんとさんは当時、母を「敵」のように感じていたという。それでも、毎日弁当に添えられた手紙で「僕の良いところをずっと褒めてくれる」うちに心が動き、それがきっかけで母との関係が深まり、自身も「めっちゃ明るくなった」と語っている。母の手紙が、閉ざされていた息子の心を開く鍵となった様子が描かれた。

卒業の日に明かされた感謝

中学校最後の弁当の日、けんとさんは初めて母の手紙について言及した。「お母さんの手紙をみんなの前で読んだんや」と報告したという。母は、変な母親と思われたのではないかと心配したが、けんとさんは「『すごい良いお母さんやね』って凄いみんな褒めてくれた」と嬉しそうに話したというエピソードも紹介され、母子の間に通じ合った気持ちが伺えた。

SNSでの賛否と共感

放送後、この親子の軌跡に対しSNS上では大きな話題となり、賛否両論が巻き起こった。「普通に見てて不快」「胸痛いわ」「親としてどうなのか」といった厳しい意見がある一方、「自覚できて良かった」「反省があるから話せた」「手紙での努力は素晴らしい」など、母の正直な告白やその後の行動に対する理解や共感を示す声も多く見られた。親の葛藤と子の成長、そして関係修復への道のりが、多くの視聴者の心を揺さぶったようだ。

幼少期のすれ違いから、母の手紙を通じた対話によって関係を修復し、互いを理解し合えるようになったこっちのけんとさんと母。今回のテレビ出演での赤裸々な告白は、多くの視聴者に親子のあり方やコミュニケーションの重要性について改めて考えさせる機会となった。

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