【AFP=時事】米実業家イーロン・マスク氏がドナルド・トランプ米大統領と公然と対立したのを受け、欧州連合(EU)欧州委員会のパウラ・ピニョ報道官は5日、マスク氏は「欧州で大歓迎だ」と皮肉を込めて述べた。
【写真】トランプ氏、マスク氏を攻撃せずにはいられず 「正気を失った」
マスク氏がトランプ氏の看板政策を盛り込んだ歳出法案「ワン・ビッグ・ビューティフル・ビル」を「忌まわしい」と批判したのを受け、トランプ氏は、マスク氏に「大いに失望した」と述べたことで蜜月は終わり、両者はソーシャルメディアで非難の応酬を繰り広げた。
ピニョ報道官は定例会見で、マスク氏が事業の移転や新規事業の立ち上げを視野に入れてEUに働き掛けたことがあるかを問われると、「彼は大歓迎だ」と笑顔で答えた。
欧州委員会のテクノロジー問題担当報道官、トーマス・レニエ氏は、真顔で「実際にEUで事業を立ち上げ、拡大するなら、誰でも大歓迎だ」と強調。
「まさにそれが『Choose Europe(欧州を選んで)』の目的だ」と続け、企業の立ち上げや拡大を支援するEUの取り組みに言及した。
マスク氏はEUを頻繁に批判。EUのデジタル関連法を検閲だと攻撃し、EU指導部を非難する一方で、ドイツなどで台頭する極右勢力を応援している。【翻訳編集】 AFPBB News