埼玉ひき逃げ 同乗者不起訴にフィフィ氏・野口氏が疑問提起

埼玉県三郷市で発生した男子児童ら4人のひき逃げ事件で、飲酒運転の疑いで起訴された中国籍の被告とは別に、同乗していた男性(25)が不起訴処分となったことについて、エジプト出身のタレント、フィフィ氏(49)とアルピニストの野口健氏(51)が自身のX(旧ツイッター)で相次いで疑問や懸念を表明し、波紋を呼んでいる。

タレントのフィフィ氏 埼玉ひき逃げ 同乗者不起訴に疑問呈すタレントのフィフィ氏 埼玉ひき逃げ 同乗者不起訴に疑問呈す

事件の背景と同乗者の不起訴

この事件では、2024年5月に三郷市で男子児童4人が車にはねられ、運転手の中国籍の彭洪鵬被告(42)が道交法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転など)の罪で起訴された。逮捕されていた同乗者の中国籍の男性(25)は、道交法違反(酒気帯び運転同乗)の疑いだったが、さいたま地検は6月7日までにこの男性を不起訴処分とした。

フィフィ氏が提起した疑問

タレントのフィフィ氏は、同乗者の不起訴処分を報じる記事を引用し、自身のXに投稿。「運転者と共に現場から逃走し、運転者の報告義務や救護義務違反を助けたことになる」とし、「本来ならこの同乗者も報告義務・救護義務違反の幇助にあたるはずでは?」と、不起訴となった判断に法的な観点から疑問を投げかけた。

野口健氏の広範な懸念

アルピニストの野口健氏は、フィフィ氏の投稿を引用する形で反応。「やはり不起訴となったか、と感じている人は多いのでは」と、世間の受け止め方を推測し、「これだけ外国人による事件が多発する中で『不起訴』となるケースがとても目立つ」と指摘した。今回の決定理由について「なぜ不起訴になったのか明確に説明すべきだ」と訴え、そうでなければ「外国人だから不起訴にしたのか」といった疑念が蔓延し、外国人に対する偏見や差別に繋がりかねないと警告。さらに、真面目に日本で生活する外国人にも偏見が及ぶ可能性に触れ、国民が外国人犯罪者から守られていないと感じれば「社会は自警団を組織し、自ら治安を守らざるを得なくなる」とし、歴史が示す自警団の暴走リスクにも言及。結論として、社会の不信や混乱を防ぐためにも、不起訴判断に至った経緯を明らかにすることが重要だと強調した。

両氏の意見は、単に個別の事件に対する疑問だけでなく、法執行の透明性、外国人に対する社会の偏見、そして国民の安全と信頼といった、より広範な社会的問題への懸念を提起している。今回の不起訴決定が、今後の類似事案や社会の受け止め方にどのような影響を与えるか注目される。

参考資料

Yahoo!ニュース