スマート農業でコメ増産を実現 ドーム21個分を3人で運営 コスト削減効率化で収益UP


■小泉大臣「コメ増産」宣言 農政転換へ

備蓄米を購入した人
「2000円以内で買えるというのは懐かしい感じがします」
「女房が喜ぶ顔が浮かぶ。俺じゃなくて女房の喜ぶ顔が見たい」

 販売開始からわずか30分で完売となりました。小泉大臣肝煎り(きもいり)の随意契約による備蓄米放出が順調に進むなか、テレビ朝日のインタビューで今後の農業への新たな方針を打ち出しました。

「今よりもコメを2030年に向けて増産をしていきます。今700万トン台ですが、2030年には800万トン超える。こういった水準の目標を立てている」

 事実上の“減反政策”をやめ、コメの増産を推進する「農政転換」です。その実現に向け、新たな農業への指針も示しました。

「高齢化して農家の人口も減っているなかで、より効率的に農業を営むだけの『集約化』『大区画化』『新たな技術の投入』これも必要」

 実は、こうした“農業改革”をすでに実践している場所があります。

■農地ドーム21個分 わずか3人で運営

トゥリーアンドノーフ 徳本修一代表
「このエリアも、うちが田んぼを集積しているエリア」

 農地の面積は、およそ100ヘクタール。東京ドーム21個分の広さです。この広さの田んぼをたった3人で運営しています。

「(Q.利益率はどれくらい)最終利益は30%ぐらいは残るように」

 つまりもうかっているということです。その理由はどこにあるのか?最大の特徴が田んぼです。

「うち、田植えは一切しなくて直播(じかまき)なんですけど」

 ここでは、苗を水田に植えるのではなく、種のまま「直播」するのだそうです。作業が省力化されるため労働時間の短縮につながるといいます。

「種が入っています」
「(Q.紫色なんですね)特殊なコーティング剤を3つしていまして、どうしても直播でダイレクトにまくと、病気や虫に負けやすいので殺虫剤・殺菌剤。あと水の中でも発芽率が安定するように酸素剤を塗ってあります」

 種まき機にも特徴があります。

「GPSとリンクしているので自動操舵(そうだ)といって、直進とかは手放しでできる。大型の機械を1台1台使って、3人で100ヘクタールをこなす」

 効率化は他にも…。



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