【AFP=時事】パレスチナ自治区ガザ地区の民間防衛機関は7日、イスラエル軍が少なくとも36人のパレスチナ人を殺害したと発表した。そのうち6人は米国が支援する援助配給センター近くでの銃撃によるものだという。
【写真】ガザ配給所付近のパレスチナ人殺傷、国連事務総長が調査要求
イスラエル軍はAFPに対し、部隊を危険にさらす形で接近してきた個人に対して「警告射撃」を行ったと述べた。
民間防衛機関の報道官はAFPに対し、午前7時ごろ、ガザ地区南部ラファの配給センターから約1キロ離れた地点に人々が人道支援を求めて集まっていたところ、「イスラエル占領軍によって6人が殺され、数人が負傷した」と述べた。
現場にいたサミール・アブ・ハディドさんは、数千人が集まっていたと述べ、「一部の人々が援助センターに向かって進もうとした途端、イスラエル占領軍はセンター近くに配置された装甲車から空中に発砲し、その後民間人に向けて発砲した」と語った。
配給センターを運営するガザ人道財団(GHF)は声明で、ハマスからの「直接的な脅威」のため、7日は物資を配布しなかったと述べた。
ガザの保健当局は7日、戦争の総死者数が5万4772人に達し、その大多数が民間人であると発表した。【翻訳編集】 AFPBB News