参院選の正念場迎える今井絵理子議員:パワハラ報道と元不倫相手・橋本健氏の影

今夏に迫った参院選は、支持率低迷にあえぐ石破茂首相にとって政権の浮沈に関わる重要な局面です。この中、大臣をサポートする政務官として内閣を支える自民党の今井絵理子参議院議員(41)もまた、政治家としての正念場を迎えています。沖縄出身のダンス&ボーカルグループ「SPEED」のメンバーとして一世を風靡した彼女ですが、政界転身後の「スピード」は影を潜め、本格的なブレイクには至っていません。最近では、事務所の秘書が相次いで退職したとされるパワハラ問題が報じられ、彼女の政治家としてのキャリアに暗雲が立ち込めています。

パワハラ報道やスキャンダルが報じられる中、参院選を控える今井絵理子参議院議員パワハラ報道やスキャンダルが報じられる中、参院選を控える今井絵理子参議院議員

週刊文春が詳報した今井議員事務所のパワハラ疑惑

永田町では、今井議員に対する厳しい見方が広がっています。ある自民党議員秘書は、「周囲も引くほどのヘビースモーカー」といった悪評が、政治家としての歩みを妨げていると指摘しています。こうした中、特に注目を集めているのが、週刊文春が4月に「非道パワハラ」と強い見出しで報じた今井氏の事務所を巡る騒動です。同誌は詳細にわたって、今年に入り政策秘書と公設第一秘書という二人の女性秘書が相次いで退職した内幕を報じました。記事では、二人の秘書が辞職に至った背景として、今井氏の「人使いの荒さ」に加え、彼女の交際相手の存在が指摘されています。

元神戸市議・橋本健氏との関係がもたらす影響

文春記事や他の報道で名前が挙がっている交際相手は、今井氏が議員になりたての2017年に週刊新潮で「新幹線添い寝不倫」が報じられ、大きな騒動となった元神戸市議の橋本健氏です。この報道後、橋本氏は政務活動費の不正受給が発覚し、政界を引退、経営していた歯科医院も廃業に追い込まれました。しかし、二人の関係はその後も続き、2022年ごろからは都内の今井氏の自宅で同居するようになったと事務所関係者は証言しています。

同居を始めて以降、橋本氏は今井氏の事務所にも頻繁に出入りするようになり、様々な場面で「黒子」として今井氏の活動を側面支援する姿が目撃されています。しかし、参院会館で議員に付きそう姿や、支援者との会合に今井氏の代わりに出席して協力を仰ぐ姿は、かつての不倫騒動を知る人々の間では「どういうつもりなのか」と冷ややかな目で見られることが少なくなかったといいます。

橋本氏の存在は、今井氏の政治活動だけでなく、事務所運営にも影響を及ぼしているようです。前出の政治部記者は、2023年に松川るい議員らと参加したパリ視察でのエッフェル塔前記念写真のSNS投稿が炎上した際、橋本氏が今井氏を擁護する書き込みをX(旧ツイッター)上で行い、一般ユーザーと応酬したことに触れています。かばいたい気持ちがあったのでしょうが、結果として騒ぎを大きくした側面は否定できません。さらに、秘書退職を報じた文春記事では、今井氏と橋本氏の間で繰り返される「痴話げんか」の後始末に秘書たちが消耗していったことも暴露されています。

選挙を前に逆風が強まる今井氏の政治キャリア

自民党内では、今井氏の抜群の知名度を買われ、選挙応援に駆り出されることは多いものの、本人が強く希望しているとされる地元沖縄県連での要職入りは実現できていません。永田町で広まる様々な悪評や、今回のパワハラ報道、そして橋本氏との関係性がもたらす周辺の冷ややかな視線は、政治家・今井絵理子にとって大きな足かせとなっています。相次ぐスキャンダルと、事務所運営を巡る問題が表面化した今、夏の参院選を前に、彼女は政治家人生で最も厳しい逆風にさらされていると言えるでしょう。

Source link