SBI新生銀行は近く、定期預金の金利を引き上げる方針を決めた。半年物は0・17%引き上げて年1・0%とし、国内で最高水準となる。新規の口座開設だけでなく既存の預金者も対象とする。今後の日本銀行による利上げを見据え、他行に先行して金利を上げ、預金量の拡大につなげたい考えだ。
半年物の金利が1・0%台になるのは、2000年に旧新生銀が発足してから初めて。1年物は0・25%引き上げて年0・85%に、5年物は0・35%引き上げて年1・1%にする。口座を設けたうえで、30万円以上をインターネット経由で定期に申し込んだ預金者が対象となる。
半年物の金利は、3メガバンクで年0・25%程度、ネット専業銀行で0・2~0・7%程度となっており、SBI新生銀は他行より高い金利によって、預金者の維持と獲得を図る。