SUPER EIGHTの横山裕が6月9日にリリースしたソロアルバム『ROCK TO YOU』が注目を集める中、元メンバーである渋谷すばる氏との交流がファンの間で波紋を呼んでいます。
横山裕ソロアルバム「ROCK TO YOU」に元メンバー参加
ロックをテーマにした全11曲が収録されたこのアルバムには、長年グループを支えたサポートメンバーや様々な音楽家が参加しています。その中でも特にファンの耳目を集めたのが、2018年にグループを脱退した渋谷すばる氏とのコラボレーションです。横山氏が作詞、渋谷氏がトラックを手がけた楽曲「繋がる」が収録されています。
渋谷すばる氏のSNS投稿とファンの複雑な反応
アルバム発売前の6月7日、渋谷氏は自身のX(旧Twitter)アカウントで「ヨコー!」と横山氏に呼びかけ、スタッフアカウントが投稿した「繋がる」のミュージックビデオを引用。MVには横山氏と渋谷氏が共に歌う姿が映し出されており、脱退後初の音楽活動での共演に喜びの声をあげるファンがいる一方、複雑な心境を抱くファンも多く見られます。
SUPER EIGHT横山裕氏と元メンバー渋谷すばる氏。アルバム「ROCK TO YOU」収録曲「繋がる」のミュージックビデオより
SNS上では「コラボするならどうして辞めたの?」「あそこまで言って脱退したのに、こんなに早く仕事で関わるのは早すぎるのでは?」といった戸惑いや疑問の声が多数あがっています。これは、渋谷氏が2018年4月の脱退会見で「今後の人生を音楽でまっとうすべく、海外で音楽を学び、自分の音楽を深く追求していきたい」と、自身の音楽性を優先する理由で脱退を発表したことが、ファンの記憶に強く残っているためです。
脱退理由とその後、そしてグループへの影響
渋谷氏は2019年にソロデビューを果たしましたが、その後の活動は報じられるところによると苦戦が伝えられています。2022年には所属レーベルとの契約終了、2023年には個人事務所の廃業が報じられるなど、自身の音楽を追求するための道は平坦ではなかったようです。こうした状況を踏まえると、「グループを辞めなくても、このような活動はできたのでは?」と感じ、今回のコラボに困惑するファンがいるのも無理はありません。
また、SUPER EIGHT(旧関ジャニ∞)は、2018年の渋谷氏、2019年の錦戸亮氏と、メインボーカルを務めたメンバーが立て続けに脱退したことで、グループ存続の危機に直面した時期もありました。錦戸氏も脱退後のインタビューで、メンバーが減ったことについて言及しており、渋谷氏の脱退が少なからず影響を与えたことがうかがえます。
元メンバーとの公な共演が稀なケースであること
こうした過去の経緯があるだけに、今回、渋谷氏がSNSで横山氏とのコラボレーションを特に強調するような投稿をしたことに対し、複雑な感情を抱くファンがいるのは当然でしょう。これまでの日本の芸能界では、グループを脱退したメンバーが現役メンバーと公に音楽活動で共演するケースは非常に稀であったため、今回のコラボレーションは前例が少なく、ファンが動揺する要因の一つとなっています。
横山裕氏と渋谷すばる氏の音楽を通じた「繋がり」は生まれましたが、過去の脱退の経緯やそれぞれのその後の活動状況が影響し、すぐにすべてのファンに受け入れられるまでには、まだ時間がかかるようです。