トランプ米大統領は9日、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(22)について「アンガーマネジメント(怒りの制御)の教室に通うべきだ」などと揶揄(やゆ)した。トランプ氏は1期目もグレタさんとツイッター(現X)上などで皮肉の応酬をしており、その記憶は消えていないようだ。
【写真】イタリア南部シチリア島カターニアで2025年6月1日、中東に向けて出航する前のグレタ・トゥンベリさん(中央)=AP
グレタさんは支援物資を積んだ船でパレスチナ自治区ガザに向かっていたが、イスラエル軍に拿捕(だほ)された。ホワイトハウスで記者団からグレタさんへのメッセージを問われたトランプ氏は「彼女は奇妙な人物だ。若く、怒りに満ちている」などと回答。「彼女はアンガーマネジメントの教室に通うべきだ。それが私の主なアドバイスだ」と続けた。
グレタさんはイスラエルに拉致されたのか、という問いには「イスラエルはグレタ・トゥンベリを拉致しなくても十分すぎるほどの問題を抱えている(拉致するほど暇ではない)」と答えた。トランプ氏はこの日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で協議したが、グレタさんが話題になったかどうかには言及しなかった。
朝日新聞社