山尾志桜里氏との不倫スキャンダルから4年 元妻の死「ウェディングドレス姿でした」親友たちが今、明かす無念

かつて日本を揺るがした政治家・山尾志桜里氏と弁護士・倉持麟太郎氏を巡る不倫スキャンダル。その陰で、倉持氏の元妻であるA子さんが2020年10月に自ら命を絶つという悲劇が起きた。あれから4年8カ月。沈黙を守ってきたA子さんの親友たちが、重い口を開いた。政治の世界への復帰が取り沙汰される山尾氏に対し、親友たちは「未だ説明と謝罪を避け続ける誠意のない人間に、国政に戻る資格はあるのでしょうか」と、言葉を詰まらせながら訴える。最愛の夫と子どもを奪われ、深い悲しみの中で生涯を終えた親友への思い、そして加害者側への拭い難い不信感を、彼女たちは今、初めて公にした。

不倫報道とその衝撃

事の発端は、2017年に週刊誌が報じた当時民進党のホープと目されていた山尾志桜里氏と、年下のイケメン弁護士として知られる倉持麟太郎氏との不倫疑惑だった。既婚者同士であった二人の関係は、政治の世界だけでなく社会全体に大きな波紋を広げた。この報道を受け、山尾氏は離党に追い込まれるなど、政治家としてのキャリアは一時的に停滞を余儀なくされた。一方、倉持氏もまた、弁護士としての立場や家族との関係に深刻な影響を受けることになった。

スキャンダル発覚前の2017年、山尾氏と倉持氏がドライブデートを楽しむ様子スキャンダル発覚前の2017年、山尾氏と倉持氏がドライブデートを楽しむ様子

元妻A子さんの苦悩と悲劇

倉持氏の妻であったA子さんは、この不倫報道により人生を根底から覆された。親友たちが語るところによると、A子さんは明るく優しい人物で、夫と子どものために尽くす良妻賢母だったという。幸せな家庭を築いていた矢先の出来事に、A子さんは深い衝撃と絶望を味わった。夫である倉持氏との関係は修復不能となり、結局二人は離婚。A子さんは夫だけでなく、子どもとも離れて暮らすことになった。

元妻A子さんと倉持氏の結婚披露宴でのケーキカット元妻A子さんと倉持氏の結婚披露宴でのケーキカット

親友たちは、離婚後のA子さんが筆舌に尽くしがたい苦しみを抱えていた様子を生々しく語る。「夫も子どもも奪われ、彼女の心は引き裂かれていました」。信頼していた夫に裏切られ、最も大切な家族との絆を断ち切られた悲しみは、計り知れないものだったという。精神的に追い詰められたA子さんは、2020年10月、ついに自らの命を絶つという究極の選択をしてしまった。

親友たちが明かす死の真実と無念

A子さんの訃報に接した親友たちの衝撃は計り知れないものだった。さらに彼女たちを打ちのめしたのは、A子さんの「死装束」について知らされた時のことだという。「彼女の死装束は、ウェディングドレスでした」。この言葉に、親友たちはA子さんが最期まで抱えていたであろう、結婚当初の幸せな記憶への憧憬と、それが無残にも壊されてしまった現実への深い絶望を感じ取り、涙した。

元妻A子さんから親友に送られた、幸せに満ちた年賀状元妻A子さんから親友に送られた、幸せに満ちた年賀状

そして、A子さんの死から4年8カ月が経過した今、親友たちが沈黙を破った背景には、山尾氏の政界復帰の動きがある。親友たちは、A子さんの死後も、山尾氏や倉持氏からA子さんの家族や友人に対して、直接的な謝罪や説明が一切ないことに深い憤りを感じてきた。「大切な親友を失った悲しみは癒えません。それなのに、あの人たちは何事もなかったかのように振る舞っているように見えます」。

SNSで積極的に持論を発信する弁護士の倉持麟太郎氏SNSで積極的に持論を発信する弁護士の倉持麟太郎氏

親友たちは訴える。「一人の人間の命が失われたという、これほど重大な事態に対して、誠意ある対応が全く見られない。そのような人が、国民全体の奉仕者であるはずの国会議員になろうとしている」。彼女たちは、公的な立場を目指す者には、過去の行為に対する真摯な反省と、被害者やその関係者への説明責任、そして謝罪が不可欠であると考えている。

過去に旧姓での出馬にこだわりを見せた山尾志桜里氏過去に旧姓での出馬にこだわりを見せた山尾志桜里氏

問われる政治家の資質と責任

今回の親友たちの告白は、単なる過去のスキャンダルの蒸し返しではない。一人の人間の命が失われたという、最も重い結果を招いた出来事に対し、当事者たちがどのような姿勢を示しているのか。そして、そのような人物が再び公的な権力を持つ立場に立つことの是非を、社会に問いかけるものである。政治家には、高い倫理観と、自らの行動が他者に与える影響への想像力が求められる。A子さんの親友たちの悲痛な叫びは、山尾氏だけでなく、すべての公職者に対し、その資質と責任の重さを改めて突きつけている。説明責任を果たさず、謝罪もないまま時だけが過ぎていくことへの無念と、亡き親友への思いが、彼女たちを突き動かしている。

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