フリーアナウンサーの古舘伊知郎が11日夜、ユーチューブチャンネル「古舘伊知郎チャンネル」を更新し、先日亡くなった長嶋茂雄さんの追悼番組に苦言を呈した。
プロ野球・巨人で選手、監督として活躍した長嶋さんは、今月3日に死去した。日本テレビは同日夜、「緊急特番 ありがとう長嶋茂雄さん ミスタープロ野球 永遠に…」を放送したが、古舘はこの内容に納得がいかなかったという。
古舘は「なんで日テレはあんな緊急特番をやったんだろうっていうのが、どうも間尺に合わない」と疑問を呈した。
古舘の不満は、長嶋さんの現役時代の映像が少なかったこと。「やるんだったら現役時代ですよ!」と力説したうえで、亡くなった当日でなくてもいいからきちんとした内容の特番をやるべきだったと指摘した。
「3日遅れでも何でもいいからちゃんとした長嶋さんの…。まあ大学野球はなくてもいいけど、とにかくプロ野球時代の。昭和の時代とともに、ホントに二人三脚で日本が(長嶋さんと)歩んできたんだというのをやるべきじゃないですか。だってアーカイブ、ソースは日テレが一番持ってるわけだから」
さらに「監督(就任)以降を中心にやっちゃいかんわけで、もっと現役時代の三振の模様から、後楽園球場の夜空に月がポッカリ浮かんでるのからいろいろ使ってやれば」と話した。
この緊急特番に限らず、長嶋さんの訃報に関しては、他局も含めて2004年に脳梗塞で倒れた後の映像が多かったと古舘は指摘。「病で倒れられてからの長嶋さんの、やや動きが、四肢が不自由になられてから(の映像)をいっぱい使うんですよ。今に近いからっていう大義のもとに。何言ってんだ! 過去があって今があって未来があんじゃん? 昔のいい時ばっかり出す必要ないよ。だけど何で今に近い方ばっかりNHKも民放も長嶋さんに関して出すの?」と疑問を呈した。
東スポWEB