『続・続・最後から二番目の恋』好調の背景に坂口憲二の復帰、脚本家と本人の言葉が明かす思い

6月9日に放送された小泉今日子(59)と中井貴一(63)ダブル主演の月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)第9話は、世帯視聴率7.0%、個人視聴率4.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と堅調な数字を記録した。2012年1月に第一期が放送され、スペシャル版、そして2014年の第2期を経て、11年ぶりの続編となった今作は、民放公式テレビ配信サービス・Tverでのお気に入り登録者数が120万人を超えるなど、2025年春クールで注目度一位となっている。このヒットの裏には、主要キャストの再集結、特に俳優・坂口憲二(49)の復帰が大きく影響している。

本作は、主演の小泉、中井をはじめ、飯島直子(57)、内田有紀(49)など、11年前の主要キャストが再び顔を揃えたことが話題となった。脚本家の岡田惠和氏(56)は、6月2日に配信された『FRaU』のインタビューで、企画立ち上げについて「2年くらい前です。出演者が全員揃うならやりたいですとお返事して。それからみなさんのスケジュールを合わせた結果、2025年4月期放送になったということだと思います」と明かしており、オリジナルキャストの続投が続編制作の絶対条件だったことがうかがえる。

和平の弟・真平役を演じる坂口は、過去に厚生労働省指定の特定疾患である特発性大腿骨頭壊死症の治療のため、一時的に芸能活動を休止していた。岡田氏は、坂口の俳優復帰が続編実現の最大の要因だったと語り、「嬉しかったですね」と心境を述べている。

続・続・最後から二番目の恋でダブル主演を務める小泉今日子さんと中井貴一さん続・続・最後から二番目の恋でダブル主演を務める小泉今日子さんと中井貴一さん

坂口自身も、この復帰には特別な思いがあるようだ。6月4日に『続・続・最後から二番目の恋』の公式Instagramに公開された動画で、「昔の自分に一言」と問われた際、「10年前にちょっと体調を崩して、このドラマを最後に現場を離れちゃったんで、あの時ちょっと落ち込んだ自分に一言。“みんな、待っててくれてたよ”って。“安心してね”って」と、当時の心境と現在の感謝を語っている。

坂口は2023年にドラマ『風間公親―教場0―』で俳優復帰を果たしたが、その際の出演シーンは多くはなかった。『続・続・最後から二番目の恋』では11年ぶりに連続ドラマにレギュラー出演し、先日無事にクランクアップを迎えた。スポーツ紙記者によると、「11年ぶりにレギュラー出演した連続ドラマの撮影を完走できたことは、坂口さんにとって、感慨深かったのではないでしょうか」とのことだ。病気を乗り越え、再び長丁場の撮影現場で役を演じきったことは、彼にとって大きな自信につながったに違いない。

6月上旬の夕方、都内で家族と共に外出する坂口の姿が目撃されている。11年ぶりの連ドラレギュラー出演という大きな仕事を無事やり遂げた安堵感からか、家族と過ごす彼は非常に柔らかな表情を見せていたという。長年のファンや共演者、スタッフ、そして本人にとって、『続・続・最後から二番目の恋』は単なるドラマの続編以上の、復帰と再会の物語となったと言えるだろう。

6月上旬、ドラマ撮影終了後に家族と外出する坂口憲二さん6月上旬、ドラマ撮影終了後に家族と外出する坂口憲二さん

参照元

https://news.yahoo.co.jp/articles/e140394ba055934b71ed194c65f1a5712cd456c2