被害者の自宅近くに血痕 奈良・橿原の放火殺人事件





焼け跡から遺体が見つかったアパート=27日、奈良県橿原市

 奈良県橿原市の2階建てアパートで、同県桜井市の職業詳、山岡直樹さん(28)の焼死体が見つかった放火殺人事件で、山岡さんの血痕が見つかったのは、山岡さんの自宅近くの路上だったことが28日、分かった。山岡さんの死因は焼死だったが首には刺し傷があり、奈良県警は自宅近くで何らかのトラブルに巻き込まれた可能性があるとみて、火災現場までの足取りを調べている。

 また、橿原市のアパートの駐車場に止めてあった車の運転席側のドアノブとトランク付近にも血痕がついていたが、車の所有者はアパート2階の火元の部屋に住んでいる男性会社員(20)だったことも、捜査関係者への取材で分かった。男性会社員は火災後、連絡が取れなくなっており、県警が行方を捜している。

 捜査関係者によると、血痕が見つかったのは山岡さんの桜井市の自宅から北東約300メートルの住宅街で、十数メートルにわたって路上に付着していたという。県警は山岡さんがアパートまで車で運ばれた後、部屋に火を付けられて殺害された可能性もあるとみている。

 血痕が見つかった現場付近に住む女性は「側溝の蓋や溝の中に血がついているのを見たが、争うような声は聞かなかった」と驚いた様子だった。



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