佳子さまブラジル訪問中に機内で「寝顔」撮影 エコノミークラス利用の背景と課題

ブラジルを公式訪問中の秋篠宮家次女、佳子さまは、外交関係樹立130周年の機会にブラジル各地を精力的に回られています。6月5日からの滞在中、10日間で8都市を巡る過密な日程が組まれています。そのさなか、6月9日(現地時間)の移動中に、飛行機内での「寝顔」が撮影され、SNSに投稿されるという出来事がありました。この一件は、皇族の海外公式訪問における移動手段やセキュリティに関する議論を呼んでいます。

過密な移動スケジュールと機内での出来事

皇室ジャーナリストによると、この出来事があった6月9日は、ブラジル南部のパラナ州にあるロランジアとロンドリーナ、そしてサンパウロ州のカンピーナス、さらにマットグロッソ・ド・スル州のカンポ・グランデと、1日で4箇所を移動するという特に多忙なスケジュールでした。ロランジアの日本移民資料館を訪問後、約20km離れたロンドリーナへ車で移動し、文化体育協会で和太鼓演奏をご覧に。その後カンピーナスを経由し、空路でカンポ・グランデまで約1000km弱を移動されました。この空路移動の際、佳子さまが搭乗されていたのはエコノミークラスで、機内でのご様子、特に「寝顔」が同じ便の乗客により撮影され、SNSにアップロードされたとのことです。

ブラジル公式訪問中の佳子さま、機内エコノミークラスで休憩中の様子ブラジル公式訪問中の佳子さま、機内エコノミークラスで休憩中の様子

エコノミークラス利用の背景とセキュリティ上の課題

コラムニストで皇室ウォッチャーの辛酸なめ子氏は、今回の訪問箇所の多さや常に緊張されている状況から、移動中に気を緩めていた可能性に言及。ブラジルメディア『Media Max』によると、同じ列の乗客は日本語で挨拶を交わしたと報じ、その乗客は「普通の乗客のように搭乗し、すぐに座り、周囲には警備員と思われる人たちが何人かいました」と取材に答えています。民間航空利用に不思議さを感じたようです。皇室ジャーナリストは、SP多数にもかかわらず、通路を挟んだ反対側に一般客が座っていた点を指摘。エコノミーでは一般人中心の客層のため、写真撮影リスクが高まります。お疲れの中、皇族としての品位維持に努めつつエコノミーで移動することは、大変なご負担だったと述べています。

移動手段の選択肢とやむを得ない判断

ブラジルは国土面積が日本の約22.5倍と広大で、都市間移動は長時間を要します。現地では長距離バスがポピュラーな移動手段で、貸し切りも可能ですが、バス強盗頻発の治安状況から安全性懸念があり選択肢外に。また、カンピーナス-カンポ・グランデ間の直行便はエコノミークラスしか存在しない状況でした。時間的制約とセキュリティリスクを考慮すると、他にやむを得ない手段がなかった可能性が高いと分析されています。

今回の佳子さまのブラジル公式訪問は、歴史的な意義を持つ一方、皇族の海外公務における過密なスケジュール管理や、それに伴う移動手段の選択、そしてセキュリティ上の課題を改めて浮き彫りにしました。残り数日の訪問日程(15日まで)も続きますが、過酷な移動が続く中で、どうかお体に気をつけて公務にあたっていただきたいと願うばかりです。

参照元

Yahoo!ニュース
NEWSポストセブン