聖火リレー、守礼門で出発 東京五輪沖縄ルート





首里城火災後も多くの観光客が訪れる守礼門(那覇市の首里城公園)

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が沖縄県内での聖火リレーについて、那覇市の首里城公園内の守礼門前で出発式を行う方向で調整していることが28日、分かった。複数の組織委関係者が明らかにした。10月末に首里城が焼失してから30日で1カ月。聖火リレーにあわせて首里城再建の機運を盛り上げたい考えだ。

 出発式の場所については、県実行委員会が6月に首里城公園と発表していたが、公園内の具体的な場所は決まっていなかったうえ、10月の首里城火災を受け、出発式が再建に向けた作業の妨げになる可能性などについても調査していた。組織委は問題がないことを確認した上で最終判断する。

 首里城火災では、中心部の「御庭(うなー)」に面した正殿や北殿など7棟約4200平方メートルが焼失したが、約250メートル離れた守礼門は焼失を免れており、現在は観光客が見学することもできる。

 聖火リレーの沖縄県ルートは、令和2年5月2日から2日間の日程で県内各地を回る。組織委は県実行委が提出した素案を元に聖火リレーのルートを検討しており、12月にも詳細な計画を発表する方針。



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