インド旅客機墜落、242人死亡か – アーメダバード離陸直後

インド西部アーメダバードで、乗客乗員242人を乗せたエア・インディアの旅客機が離陸直後に緊急事態を知らせる信号を発信し、その後墜落しました。地元メディアは搭乗者全員が死亡したと報じています。このボーイング787型機は、ロンドン・ガトウィック空港へ向かう予定でした。

インド・アーメダバードでの旅客機墜落事故現場、残骸と緊急対応インド・アーメダバードでの旅客機墜落事故現場、残骸と緊急対応

事故現場と目撃者の証言

旅客機が墜落したのは、約800万人が暮らすアーメダバードの郊外にある住宅地でした。周囲には病院が点在しており、墜落した場所は医師の宿舎があったと伝えられています。現場に駆け付けた住民は、当時の衝撃を語りました。「大きな音が聞こえ、地震のように揺れました。外に出ると煙が見えました。墜落とは知りませんでした。ここに来て墜落を知りました。遺体がたくさんありました」

ボーイング787型機と専門家の見方

墜落した機体は、「ドリームライナー」の愛称で知られるボーイング787型機です。この機体は、度々日本にも飛来しており、航空機追跡サイトによれば、直近では10日に羽田空港からデリーへ飛行していました。操縦していたのは、8000時間を超えるフライト経験を持つベテラン機長でした。ボーイング787型機にとって、今回の事故が初めての墜落事故となります。航空専門家のジェフリー・トーマス氏は、同型機について「運用開始当初はバッテリーに不具合があったが、新たなリチウム電池採用で解消されている。傑出した航空機として1000機以上が導入され、長距離国際線を支えている」と述べています。墜落現場では、機体は建物を突き破り、尾翼のみを残して大破していました。

犠牲者と各国の対応

インドメディアは、搭乗していた乗客乗員242人全員が死亡したと伝えています。墜落現場の住宅地でも、巻き込まれた住民5人の死亡が確認されています。犠牲となった搭乗者は、インド人のほか、イギリス人やポルトガル人など多国籍にわたりますが、日本人が巻き込まれたとの情報はありません。事故が起きたグジャラート州は、モディ首相の故郷です。モディ首相は「言葉にならないほど悲痛な思いです。被害にあわれた皆さんにお見舞い申し上げます。被害者支援のため、関係閣僚および当局と連絡を取り合っています」との談話を発表しました。旅客機が向かう予定だったロンドンのガトウィック空港では大きな混乱は見られませんでしたが、ロンドンにあるエア・インディア支店ではスタッフが対応に追われました。イギリス政府は、被害者支援のために緊急対応チームの設置を決定しています。

参照元によると、現在、事故原因の詳細な調査が進められています。

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