関西電力の役員らに多額の金品を渡していた福井県高浜町の元助役、森山栄治氏（故人）が取締役を務めた警備会社が、同県の西川一誠前知事の政治資金パーティーに１００万円の対価を支払っていたことが２９日、主催した政治団体の平成３０年分の政治資金収支報告書で分かった。
団体は県内の財界関係者らでつくる「福井経済産業政治連盟」（８月に解散）。報告書や関係者によると、パーティーは４月の知事選を控え、西川氏の後援会との共催で３０年３月、財界関係者や県議らが出席して福井市で開かれ、約３１００万円の収入があった。
知事選で西川氏は５選を目指したが、杉本達治知事に敗れた。金品受領問題を受けて県が設置した調査委員会によると、西川氏は森山氏との面識について「不明」とし、金品受領は「なかった」と回答した。
警備会社の登記によると、森山氏は３０年５月まで取締役を務めた。
