およそ7年半前に行方不明になっていた茨城県の当時21歳の女性を殺害したとして、埼玉県の31歳の男が逮捕されたことが捜査関係者への取材で明らかになりました。男は「人を殺すことに興味があった」などと供述しているということです。
斎藤容疑者を殺人容疑で逮捕 供述内容「殺すことに興味」
捜査関係者によりますと、殺人の疑いで逮捕されたのは斎藤純容疑者(31)です。斎藤容疑者は2018年1月4日ごろ、さいたま市大宮区の自宅マンションの一室で、当時茨城県に住んでいた宮本果歩さん(当時21歳)の首を絞めるなどして殺害した疑いが持たれています。
これまでの警察の調べに対し、斎藤容疑者は「2018年に宮本さんと知り合い、自宅に招き、首を絞めて殺害し、遺体を自宅で解体した」「小さい頃から人を殺すことに興味があった」「遺体の一部は捨てた」という趣旨の話をしていました。
さいたま市で殺人容疑で逮捕され、車に乗せられる斎藤純容疑者
また、逮捕後の調べに対し、斎藤容疑者は「宮本さんを殺したことは間違いありませんが、合意の上で殺している」と供述しているということです。
窃盗事件で捜索中、自宅から頭蓋骨を発見 遺体特定の経緯
警察は、さいたま市内で発生した窃盗事件で斎藤容疑者を先月逮捕。先月15日に市内の自宅を家宅捜索したところ、頭蓋骨や骨の一部が見つかりました。鑑定などを行った結果、骨は2018年に行方不明になっていた宮本さんのものと特定されました。
埼玉県さいたま市大宮区にある斎藤容疑者の自宅マンションの一室
警察はさらに捜査を進め、宮本さんが斎藤容疑者に殺害された疑いが強まったとして、殺人容疑での逮捕に踏み切りました。
斎藤容疑者の自宅からはもう1つ頭蓋骨が見つかりましたが、警察が捜査したところ、これは骨格模型などに使われるものとみられ、斎藤容疑者がネットで購入したものだったということです。斎藤容疑者は、この自宅マンションに両親と3人で暮らしていました。
「住み込みバイトに行く」と残し約7年半前に行方不明に
捜査関係者によりますと、宮本さんは殺害されたとみられる2018年1月4日、「住み込みのバイトに行く」と家族への置き手紙を残して外出しました。
その後、JR土浦駅から電車に乗り、JR大宮駅で降りた後、斎藤容疑者と接触したとみられています。
宮本果歩さんの行方不明者届が提出された茨城県警牛久警察署
宮本さんの家族からは、この日のうちに、茨城県警牛久警察署に行方不明者届が出されていました。
SNSで知り合い自宅に誘う SIMカード抜き取りも指示か
斎藤容疑者は宮本さんとSNSを通じて知り合い、自宅に誘い込んだ上で犯行に及んだとみられています。その際、斎藤容疑者は宮本さんに対し、家族に居場所を知られないようにするため、スマートフォンのSIMカードを抜き取るよう指示したり、家族には「住み込みのアルバイトに行く」と伝えるよう指示したりしていたということです。
警察は、斎藤容疑者が事件の発覚を遅らせる目的で宮本さんに指示を出していたとみて、引き続き事件の詳しい経緯を調べています。
出典: https://news.yahoo.co.jp/articles/d56b15be5c42d39a05b3707c74def2ecf92ddb1d